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2017年11月17日金曜日

新しい一歩。 〜旅立ちの日に〜



卒業式の定番曲として、「旅立ちの日に」という曲があります。

この曲は、1991年に埼玉県秩父市立影森中学校の先生によって

作られた合唱曲なんだそうです。

作詞は当時の校長先生であった小嶋登先生、

作曲は当時音楽の先生だった坂本浩美先生。


影森中学校の校長だった小嶋先生は、

当時荒れていた学校を矯正するために

「歌声の響く学校」というテーマで掲げ、

学校での合唱の機会を増やしたんだそうです。


テーマを掲げて3年目の1991年2月下旬、

坂本先生は「歌声の響く学校」の集大成として、

「卒業する生徒たちのために、何か記念になる、

世界にひとつしかないものを残したい‼︎」との思いから、

作詞を小嶋に依頼したそうです。

その時は「私にはそんなセンスはないから」と断られたそうですが、

翌日には坂本先生の机に書き上げられた詞が置いてあったそうです。

出来上がった曲は最初はたった1度きり、

「3年生を送る会」で教職員たちから卒業生に向けて

歌うためのサプライズのはずだったそうですが、

その翌年からは生徒たちが歌うようになったそうです。

(しっかり「歌声の響く学校」が根付いていますよね!)

ちなみに、

初めて披露した年度末で校長だった小嶋先生は定年退職となったため、

小嶋先生が披露したのはこれが最初で最後となったそうです。

それ以後しばらくは影森中学校だけで歌われた合唱曲でしたが、

次第にまわりの小中学校でも歌われるようになったそうです。

当時東京都の中学校で音楽教論を務めていた作曲家の松井孝夫氏は、

この曲を知ると混声三部合唱への編曲を行った。これが雑誌『教育音楽』に取り上げられ、

1998年頃までに全国の学校で歌われるようになったようです。

今では、全国の小中学校で、卒業式の定番曲として根付きました。

とても素敵な歌詞とメロディーは、聴く人の心の染み渡りますし、

新たな旅立ちの一歩となることでしょう。

坂本先生が掲げた「歌声の響く学校」という想いは、学校の雰囲気を変えるという時には

本当に大きな力になると思います。

声を出すことだけでなく、行動一つ一つが変わり、そして学校に活気が溢れてきます。

自分がアレンジした「旅立ちの日に」は、ピアノを全く弾いたことのない

高校3年生の野球部員が、「中学校で歌ったこの曲を弾いてみたい」って言われて

アレンジしたものです。

原調はBb-dur(変ロ長調)ですが、弾きやすいようにC-dur(ハ長調)にアレンジしてあります。
↓ここからダウンロードできます。

卒業式の定番!旅立ちの日に(ピアノかんたんシリーズ) 【楽譜・スコア】

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