今日も朝日が眩しいですね。
昨日のアンサンブルコンテストでは、
指導校の生徒達も、本当によく頑張っていました。
昨年1年生として同じステージに立っていた今の2年生達。
1年前と同じ景色から、1年後の自分たちが見えたもの。
そして「ステージに立つ」という気持ち。
この1年が本当に大きな経験となり、成長した姿を
昨日の演奏する姿勢、表情、そして立ち振る舞いから感じました。
確実に、「想い」が活動となり、
その活動が、後輩達に受け継がれつつ、確実に「伝統」になっているなと
感じる大きな経験でした。
ただ、音を出すだけでなく、心から表現しようと奏でる姿。
まさに、演じ、奏でる。
ずっと同じ景色を見ていると、
ちょっとした変化に気づきにくいこともありますが、
ゆっくりだけど、雲が動いていたり、
少しずつだけど、空の明るさに変化があったりします。
そんなふうに、微妙な変化が現れてきます。
人間も同じで、
毎日顔を合わせていると、
身長が伸びたとか、髪が伸びたとか、
気づかないですよね。
でも、数ヶ月ぶりだったり、1年ぶりだと、
沢山気づくこともあると思います。
例え、毎日一緒にいたとしても、常にアンテナを張り巡らせながら、
その変化を繊細に感じ取り、的確なアドバイスを送ることが、
指導者として必要なことなのかな、と自分も成長できた1日でした。
哲学者のアランが「芸術の体系」という本の中に記した一文。
「幸せに生きるというのは、自分を再発見し、自分を取り戻すことだからだ。
だからこそ、音楽は思い出を整理するのに適しているので、苦しみに慰めが寄り添うような、
充実した、圧縮された時間がそこに出現するのだ。詩は物の間を航海するが、
音楽はとりわけ時間の中を航海することができる。音楽は優れた歴史家だ。」
音楽は、自分の過去を紐解くこともできる。
そして、自分の未来を切り開くこともできる。
生徒達と共に、そんな航海を続けていきたい。
そうして、まだまだ知らない自分の内側を再発見していきたい。
アランは教師としても活躍。
幸福論でも有名ですが、この本は、様々な芸術について書かれていて面白いです。↓
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